November 21, 2009

食道の手術の方法

人体を正面から見て,食道は心臓の後ろにあります。したがって,胸の前面から食道にアプローチするのは不可能です。食道を手術するには,胸の側面からアプローチするしかありません。
通常,食道ガンのように食道切除が前提の手術の場合は,胃の再建術も行うため,最初に開腹し,胃の手術をします。その後,食道を切除します。
しかし,私は食道からの腫瘍の切除のみを希望しました。よって,開胸して食道を切除しなければならない場合,通常の食道の手術に比べて,1つの工程が増えることになります。

通常:胃→食道
私:食道→胃→食道

ところで,食道にどうやってアプローチするのでしょうか。私の場合,肋骨一本を1センチメートルくらい切除して,その肋骨を除けて,その隙間からアプローチしたそうです。すごいことです。
現在,切られた肋骨は,上下どちらかに肋骨に縫い付けられて固定されています。



21:15:21 | sak | comments(0) | TrackBacks

November 14, 2009

食道の手術

入院して数日後,病状と手術の説明をお医者さんから受けました。腫瘍は良性らしいこと,しかし,開胸しないと正確にはわからないこと,炎症が治まったとしても再発する可能性が高いので腫瘍は取った方が良いこと,その場合は食道を切除し胃を切除部まで持ち上げる再建手術が必要なこと等々。。。
食道を切除すれば消化系に支障が出ますので,できれば「腫瘍だけうまく切除できませんか」とお願いしました。
初めての大手術。お医者さんに身を委ねるしかありませんでした。


23:04:57 | sak | comments(0) | TrackBacks

November 12, 2009

縦隔腫瘍とは!

「縦隔腫瘍」という病名を聞いたとき,「腫瘍」が付くのでガンなのかなと思いました。後に執刀医となるお医者さんは,私の妻や家族に「見たことがない。」と話したそうです。CTで見る限り,食道が異常に細くなっていました。内視鏡では食道内はキレイでした。しかし,途中で細くなっていました。だ液も通らないくらい・・・。どうやら食道の外側に腫瘍ができていてそれが食道を圧迫していたらしいのです。それが本当かどうかは,胸を開けてみないと分からない状態でした。
私の家族は「見たことがない。」というお医者さんの言葉に,急に不安になったようです。もっと,大きな病院に行った方が良いのではないかと。
私の妻や職場の上司は,縦隔腫瘍について色々と調べてくれました。どのような病気なのか,手術方法は等・・・。とても助かりました。
縦隔とは,肺と横隔膜で囲まれた部分全体をいいます。救急車で運ばれた日のCTでは,その辺に何かあるということで「縦隔腫瘍」と診断したそうです。そして,食道が変だということで消化器外科に引き取られました。
私も不安でした。自分がどうなるのかと。家族は不安で,私も自分の病状がよく分からない状態だったので,お医者さんから説明を受けるまでは転院しようかとも考えました。
私の病状が落ち着いてから,CT写真を見せられて納得しました。確かに,自分の食道は何らかの物体(腫瘍)によって異常に細くなっています。手術しなければならない!
手術は,炎症を起こしている腫瘍が落ち着くのを待って行われることになりました。入院してから10日後です。
私は入院時から一切食事を取ることはできませんでした・・・。


22:05:09 | sak | comments(0) | TrackBacks

November 11, 2009

縦隔腫瘍

2008年2月15日,胸に違和感を抱えたまま帰宅した私は,食事も取らずすぐにベットに横になりました。このとき,仰向けに寝ると胸を苦しくなったので体を横にして寝ました。
目が覚めたのが20時30分頃。状態が良くならないので,夜間診療を受けに病院に行きました。病院では,レントゲン,エコーを取ってみたものの,それらの検査では何も異常なしとのこと。週明けにでも個人病院でカメラを飲んで下さいと言われ,胃薬を持たされ帰宅しました。
帰宅したのが,16日の0時頃。処方された薬を飲み,仰向けに寝たら,胸が強烈に痛み出しました。どうしようもない痛みに襲われ,救急車で先程の病院へ。搬送時の血圧は上が200。到着までの時間が非常に長く感じました。
病院に到着してからは再度レントゲン,エコーの検査。夜間のためか,研修医らしき医者が腹部や肝臓をエコーで調べている。私の痛みは胸なんですけど・・・。
「仕事でストレスを抱えてませんか?」どうやら,ストレスのせいにしたいらしい。私はストレスを感じるタイプではないのですが。
痛みは治まらず,やっとCTを撮ることになりました。その後,私は痛み止めや血圧を下げる点滴など計4本の針が刺さっている状態になっていました。
上の血圧は70くらいになっていました。意識がどんどんなくなっていきます。気持ちいい感じがしていました。映画などである雪山でどんどん意識がなくなるのはこういう状態なのかと思いました。
そんな時,何やら電話をしている声。「私たちにはよく分からないんですけど。CT撮ったら,何か写っているのですが。」不安にさせる・・・。
そして「奥さんいる?」との声。「いよいよ,まずい事態か!」と思いました。そんな声を聞きながら私はいつの間にか眠っていました。
目が覚めたのは午前5時。私のベットの周りには10人の医者がいました。今回の病気に関係しそうな科のお医者さんが集合していたのです。
私が引き取れたのは,消化器外科でした。そして,最初の診断名は「縦隔腫瘍」でした。

23:12:37 | sak | comments(0) | TrackBacks

胸のモヤモヤ感

2008年2月15日(金)。
胸のあたりに,モヤモヤというか息苦しいというか,今までに感じたことがない違和感がありました。
思い起こせば前日の朝食,いつも通りに食べていたら,胸のあたりにつっかえ感がありました。異変が起こり始めていたのです。

これから,私が経験した病気について書いてみたいと思います。同じような病気に悩む方のお役に立てればと思います。

03:53:00 | sak | comments(0) | TrackBacks